香取 将太<Katori, Shota>
現 福井大学医学部 特命助教
経歴
2000.4~2004.3 東京農工大学工学部生命工学科
2004.4~2009.3 大阪大学大学院生命機能研究科5年一貫制博士課程(八木健研究室)
最初の1年間は、濱田俊 助教授(現、福岡女子大学教授)の元で、分子生物学、組織学、行動実験、研究のやり方を学ぶ。自分の研究の基礎は濱田先生によって作られたと思う。今でも濱田先生の言葉が頭をよぎる。濱田先生が福岡女子大学に移られて自由に研究できる反面、迷走し、無駄なことも行った。しかし、良い経験になった。5年目になってもまだまだ力不足。夏に濱田先生の自宅で合宿し、論文の全体を書き上げる。秋にJ Neurosci.に投稿したら、minor revisionで、再投稿後すんなり受理されてしまう。内容は、プロトカドヘリンαという膜タンパク質がセロトニン神経の軸索投射を制御しているというもの(Katori et al., J Neurosci. 2009)。きれいな写真を送ったら、表紙になってしまった。基本的に自由にやらせていただいた八木教授に感謝。
2009.2~2009.5 大阪大学産学連携推進本部研究員(CLIC)
幼い頃から科学番組に興味があったので、インターンとしてNHKエンタープライズに出向。番組作りを学ぶ。
2009.5~2011.9 大阪大学大学院生命機能研究科グローバルCOE特任研究員
プロトカドヘリンの研究を引き続き行う。
2011.10~2013.3 国立遺伝学研究所 (岩里琢治研究室)
2011.10~2013.3 国立遺伝学博士研究員
2013.4~ 日本学術振興会特別研究員PD
学生のときに参加した班会議で、岩里さんのmiffyマウス(αキメリン欠損)の発表を聞き(Iwasato et al., Cell 2007)、完成度の高い論文に感動し、ずっと気になっていた。幸運にも研究員の募集があり、応募したところ、採用していただいた。αキメリン遺伝子改変マウスを用いて、神経回路形成のメカニズムの研究を始める。
目標
自分の手で新たな世界を切り開くこと。目からウロコが落ちるような仕事をしたい。
ひとこと
三島に来てからは、1ヶ月くらいは富士山がどこにあるのか分からず、悶々とした日々を過ごしていました(天候、住居の立地などのため)。富士山を見つけたとき、コロンブスの気持ちがわかりました(たぶん)。三島からは天候によっては、富士山が見られないことも多く、美しい富士山を見られると今でも感動します。こんなに富士山が好きだと三島にきて気づきました。富士山見すぎて、事故に遭うのではないかと心配です。