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中沢 信吾 <Nakazawa, Shingo>

総合研究大学院大学 遺伝学専攻 大学院生

→ 国立遺伝学研究所 岩里研究室 特任研究員

経歴

1990 – 2009
 滋賀県生まれ。洛南高等学校卒業。

2009 – 2013
都会へ出たい一心で慶應義塾大学薬学部へ。そしてロックンロールに衝撃を受ける。バンドやろう!と思い立ちサークルに入ると、そこには60’sから現代まで、幅広い音楽それぞれに深い造詣を持つ人がおり、話を聞いているだけでも楽しい空間だった。自分も下手ながらにギターを弾いてきたが、みなで大きな音を出すことは純粋に楽しく、初めてのスタジオ練習で1音目を鳴らすあの感覚は他では味わえないものだと思う。そんなサークルをはじめ、大学生活は色々な場所へ足を運び、様々な人と出会い、たくさんの価値観に触れることで自分の世界が大きく変化した4年間だった。
 そうした日々の中で神経変性疾患を扱った授業をきっかけに人の意識/行動を規定する神経系に興味を持ち、神経回路洗練の制御システムを解明したいと考えるようになる。卒業研究では薬理学講座(三澤日出巳教授)に所属。知識技術だけでなく研究者としての心構えを学ばせて頂いた。難解にみえる問題に的確な意見を出される先生方のかっこ良さへの憧れが研究者を目指す最後の後押しになったように思う。先輩方にも大変よく面倒を見て頂き、同期、後輩にも恵まれた、とても充実したラボ生活だった。しかし回路洗練という初恋が忘れられず三島へ。

2013 – 2018
 神経回路洗練機構の研究をしたいとの思いから岩里研に所属させていただくことに。学位研究では新生仔マウス大脳皮質の長期生体イメージングに取り組み、入力依存的に大脳皮質の神経回路が再構築される過程の直接観察に成功、未成熟な神経細胞が適切な軸索入力に向けてその樹状突起を展開していくメカニズムの一端が解明できた。岩里教授、水野助教(現熊本大学IRCMS特任准教授)をはじめ、多くの方のサポートがあってこそ達成できたものであり、感謝してもしきれない。

現在 (2019.4)
三島に来てからあっという間に6年が過ぎ去りました。当初中学生だった従妹は成人で、生まれてもいなかった従兄の子供は年長さんだそうです。よその子とゴーヤは育つのが早い。
この6年間で1つのプロジェクトを一から作り上げる経験ができ、それにより自分の世界がすごく(大学の4年間とは比べ物にならないほど!)広がりました。一方で能力的にはまだまだ未熟であることを強く感じます。岩里研にいる残りの時間、難しくても価値のあるプロジェクトに挑戦し、少しでも成長して次のステップへと進めるよう、毎日の研究活動に尽力していきたいと思います。

Curriculum vitae (Apr. 2019)

学歴

2009 – 2013 慶應義塾大学薬学部薬科学科 学士(薬科学)取得
2013 – 2018 総合研究大学院大学(SOKENDAI) 生命科学研究科 遺伝学専攻 博士(理学)取得

 

経歴

2015 – 2018 日本学術振興会特別研究員 (DC1)
2018 – 現在 (Apr 2019) 国立遺伝学研究所 岩里研究室 特任研究員

 

受賞

2018 総合研究大学院大学 第1回SOKENDAI賞
2018 Cold Spring Harbor Poster Fellowship in CSH Asia meeting
2018 国立遺伝学研究所 森島奨励賞
2017 次世代脳プロジェクト・冬のシンポジウム2017 若手優秀発表賞
2017 新学術領域研究「スクラップ&ビルド」領域会議 最優秀ポスター発表賞
2015 総合研究大学院大学 第1回SOKENDAI未来科学者賞
2015 日本学術振興会特別研究員 (DC1)

 

出版物

(原著論文)
1. Differential dynamics of cortical neuron dendritic trees revealed by long-term in vivo imaging in neonates. Shingo Nakazawa, Hidenobu Mizuno, Takuji Iwasato. Nature Communications, 9(1), 2018.
https://www.nature.com/articles/s41467-018-05563-0

2. In Vivo Two-photon Imaging of Cortical Neurons in Neonatal Mice. Hidenobu Mizuno, Shingo Nakazawa, Takuji Iwasato. Journal of Visualized Experiments, 140, 2018.
https://www.jove.com/video/58340/in-vivo-two-photon-imaging-of-cortical-neurons-in-neonatal-mice

3. Patchwork-Type Spontaneous Activity in Neonatal Barrel Cortex Layer 4 Transmitted via Thalamocortical Projections. Hidenobu Mizuno, Koji Ikezoe, Shingo Nakazawa, Takuya Sato, Kazuo Kitamura, Takuji Iwasato. Cell Reports, 22(1), 123-135, 2018.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211124717318089

4. Supernova: A Versatile Vector System for Single-Cell Labeling and Gene Function Studies in vivo. Wenshu Luo, Hidenobu Mizuno, Ryohei Iwata, Shingo Nakazawa, Kosuke Yasuda, Shigeyoshi Itohara, Takuji Iwasato. Scientific Reports, 2016.
https://www.nature.com/articles/srep35747

 

(日本語総説等)
5. マウス体性感覚野の回路発達と神経活動. 中沢 信吾, 水野 秀信, 岩里 琢治. 羊土社 実験医学増刊 脳神経回路と高次脳機能 スクラップ&ビルドによる心の発達と脳疾患の謎を解く, 36(12), 36(12):53-61, 2018.
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/book/9784758103725/index.html

6. 疾患治療ターゲットとしてのRNAの可能性. 中沢 信吾. 日本薬学会 ファルマシア トピックス, 54(10):984, 2018.
http://dx.doi.org/10.14894/faruawpsj.54.10_984

7. 脳の回路はどう作られる?赤ちゃんマウスの神経回路発達プロセスの直接観察. 中沢 信吾, 岩里 琢治. academist Journal, 2018.
https://academist-cf.com/journal/?p=8886

 

学会・研究会発表 (抜粋)

(国外)
8. Nakazawa S, Mizuno H, Iwasato T. The 48th annual meeting of the Society for Neuroscience サンディエゴ 2018年11月

9. Nakazawa S, Mizuno H, Iwasato T. Cold Spring Harbor Asia Conference: Latest Advances in Development & Function of Neural Circuits 淡路 2018年9月

10. Nakazawa S, Mizuno H, Iwasato T. University of Geneva Faculty of Medicine Basic Neuroscience Seminar ジュネーヴ 2018年7月

11. Nakazawa S, Mizuno H, Iwasato T. The 11th FENS Forum ベルリン 2018年7月

12. Nakazawa S, Mizuno H, Iwasato T. The 47th annual meeting of the Society for Neuroscience ワシントンDC 2017年11月

13. Nakazawa S, Luo W, Iwata R, Mizuno H, Iwasato T. The 46th annual meeting of the Society for Neuroscience サンディエゴ 2016年11月

14. Nakazawa S, Mizuno H, Iwasato T. The 45th annual meeting of the Society for Neuroscience シカゴ 2015年11月

 

(国内)
15.中沢 信吾, 水野秀信, 岩里琢治. 次世代脳プロジェクト・冬のシンポジウム2018-合同若手シンポジウム- 東京 2018年12月

16. Nakazawa S, Mizuno H, Iwasato T. 第41回日本神経科学大会 神戸 2018年7月

17. Nakazawa S, Mizuno H, Iwasato T. 第40回日本神経科学大会 幕張 2017年7月